『山月記』論点

今日は放課後、学年PTAやら学年会議やらその他ここにはとても書けないような諸々のやむなき事情があり、放課後は全くと言っていいほど授業の整理の時間が取れずに庶務に追われ、学校から家に帰ったのは22時過ぎ。その後夕食を食べて、今やっと論点を整理して入力終了しました。
「授業であれだけ宣伝してたのに、なんだ〜S先生は全然論点アップしてないじゃないか!」とホンのちょっとでも期待してくれてたみなさんの怒りと失望が目に浮かびます。意気揚々と家庭学習で予習に取り組もうとしてサイトにアクセスしてくれていたみなさん、申し訳ありませんでした。前記のような事情(言い訳?)があったとはいえ、偉そうに予告しておきながら論点のアップが深夜になってしまったことお詫び申し上げます。まさか、この時間まで起きて待っていて、今から現代文の予習をやるなんてあなた……いませんよね。万一そのような殊勝な生徒さんがいらっしゃいましたら、授業外でこっそりお申し出ください。お詫びに粗品を差し上げます(笑)。
さて、余計な前置きはこれくらいにして、本日の授業で出た論点です。似たようなモノはまとめました。(10.)と(11.)ではそれぞれの論点の意図していることが微妙に違うことだと思いますが、こういう分け方で大丈夫ですよね。明日は(って……もう今日か)これらの論点についてグループワークで討議します。早起きした人は考えておいてください。<以下論点>

  1. これは中島さんの妄想なのか。
  2. 李徴のプライドの高さ。
  3. 何故、李徴は自分より能力が劣る人を鈍物としか見てないのか。
  4. 官を退いた後、何故、詩家となったのか。
  5. 人と交わろうとしなかったのか。
  6. 「焦燥にかられてきた」
  7. A「急に顔色を変えて寝床から起きあがると、何か訳の分からぬことを叫びつつそのまま下に飛び降りて、闇の中へ駆け出した」 B「一睡してから、ふと目を覚ますと、戸外でだれかが我が名を呼んでいる。声に応じて外へ出てみると、声は闇の中からしきりに自分を招く。憶えず、自分は声を追うて走り出した」Aは慌てた様子だが、Bは冷静な様子。何だか全く違う様子に感じられる。李徴の言っていることでは、冷静になっているような言い方だということが謎。
  8. なぜ(李徴は)いきなり走り出したのか。
  9. 李徴が虎になった過程。
  10. なぜ虎になってしまったのか。どうして人間から虎になったのか。
  11. なんでトラになったのか。なぜ虎なのか。どうして虎なのか。なんでなんでなーんでー?
  12. どうやって話をするのか(とらと)。虎の時、動物と話せるのか。動物と、虎としての李徴は話ができるのか。
  13. 他の虎とはどう接するのか。
  14. とらとしてどう生きていくのか。
  15. 人間の姿に(虎は)戻るのか。人間に戻る時、姿も変化するのか。人間の気持ちを取り戻したとき、姿も人間に戻ることができるのか。
  16. なんで虎になった李徴を、袁(サン)は受け入れられたんだろう。
  17. 「後で考えれば不思議だったが〜少しも怪しもうとしなかった」について、これは虎に遭遇したときには信じ込んだと解釈できるが、なぜこの時、袁(サン)は虎を李徴と思ったのですか。
  18. 虎が襲いかかろうとした時、袁(サン)の時は人間の李徴が戻ってきたけれど、他の人の時は戻れなかったのか。
  19. 「悲泣の声」は虎の声なのか人間の声なのか。

以上、全部で19の論点です。
暗誦のチェックテストを予定通り全員行いましたが、みなさん1回目から予想以上に頑張りましたね。すらすらと(4)の最後まで長く暗誦したNさん素晴らしかったです。もう少しで冒頭部分全部クリアできますね。Oさん、Mさんは声の質が素晴らしいですねぇ。普段の会話の声のイメージとは違って、朗読向きの発声で朗々と響く美しい声には思わず聞き惚れました。Mさんの意味内容をきちんと捉えイメージ豊かにした覚え方はポイント高いです。最後の部分、思い出しながらの掛け合いには楽しいモノがありましたが、他の人にとっても暗誦の仕方が参考になりますね。そして、Kくんすみませんでした。前時に休んでたKくんにとっては寝耳に水、まさに青天の霹靂だったので思うように上手くできなかったのも致し方なしです。その他の人も、初回であがってしまい思うように実力が発揮できなかった人、その後練習を重ねてもう少し先まで覚えられた人、暗誦のテストは7/18(金)終業日の放課後まで受け付けていますので、あきらめずに何回でもチャレンジしてください。