『檸檬』論点整理〜前時の続き

本日の授業は前時の続きで『檸檬』の論点整理をしていきます。
3i人文のみなさんも、携帯、またはやCAI室や自宅のPCからの閲覧、問題ありませんでしたか? 表示や動作などに問題があればお知らせください。特に3年生の場合は、受験に直結する課題やポイントなどの情報を充実させていくつもりです。個別に相談も受けますので、オープンなコメント欄では書き込みづらいことがあればoffruger@yahoo.co.jpまでメールも受け付けています。
〈本時の話し合いから〉

(024)日本は今、割り箸をいっぱい使う。日本は輸入に頼っている。外国の木を使っている。それで日本の木が有り余っている。世界の木が無くなっている。鉛筆も一緒で、世界の木で鉛筆を作っている。だから、日本の木で鉛筆を作ったりした方が……(八鍬ワールド)
(027)黄色で華やかさを出す。フレッシュさを出すから。(TOMOHA)
(054)おもしろみのある気のきいた言葉。(TOMOHA)
(065)みかん科の常緑低木。またその果実。(TOMOHA)
(067)使いものにならないもの。(TOMOHA)
(068)宮城県の県庁所在地。(TOMOHA)
(074)大きい爆発。物質の急激な化学的・物理的反応によって体積が著しく増大し、激しい勢いで破裂すること。また、その現象。(TOMOHA)
(078)レモンイエローの絵の具。(TOMOHA)
(065)びいどろの涼しげなレモン臭。(NASS)
(096)檸檬のせいでヘタに元気づけられちゃったから。本は嫌いだけど、檸檬を乗せることでいい気持ちになる。本を爆破したかった。(アトム)
(099)A:××本を読んでいたから。B:レモンの形が手榴弾に見えたから。C:不満が爆発した。(現代文3)

〈評価コメント〉(024)自分の意見がはっきりと主張されていているところは素晴らしい。洞爺湖サミットも始まったことだし、一人ひとりが割箸一本、鉛筆一本から地球環境を考えることは素敵なことです。ただしこの論点については小説『檸檬』の内容からはかけ離れて「青年の主張」になってしまいました。「私」が訪れた丸善とはどんな店であったか、また当時の「私」の境遇や心境を読み取っていくと「何故か?」ということが次第に明るみに出るはずです。
(027)そもそも論点そのものの設定がちょっと脱線気味の悪球でしたね。私にはテレビジョンの表紙がよくイメージできないのでピンときませんが……。まぁ、その悪球を自ら打ちに行って真剣勝負で打ち返したことは拍手に値します。この意気で、ストライクゾーンの論点もバンバンはじき返していってください。くれぐれも岩鬼正美にはならないように。(054)〜(078)辞書でことばの意味をきちんと調べられました。曖昧なことばの意味を辞書できちんと確認することはなかなかできそうで普段できないものです。基礎固めには辞書と友達になることはなにより大切です。ここで調べた意味をさらにテキスト中のイメージできちんと捉え、想像力を膨らましていくことが読みを深めます。次時はもう1レベル難しい論点に挑戦してさらに読みを深めて行ってください。(065)どこの箇所の「檸檬」について、何が言いたいのかな? 単なる語句の説明ではなさそうだし、論点をどのように取り上げて話し合ったのかが、ちょっと説明不足で意味不明です。しっかり話し合っているのに勿体ない(最後、時間が無くてうまくまとめられなかったのかも……もしや私のせい?)。(096)なかなか良い視点です。この調子で他の関連する論点も攻略していけば、もっともっと読みが深まりそうですね。いい読み方をしていますのでその調子で頑張ってください。(099)せっかくグループワークしているのですから、3人別々の意見のままではなく、それぞれの意見の接点や共通点、もしくは相違点を探し出して話し合いを深めて行ってください。今日は時間が足りなかったのかな……きっと次時はこの先に行くんでしょうね。Aさんの斬新な発想だが教育的でない用語は伏せ字にしておきましたので悪しからず。みなさんのご想像にお任せします。