『檸檬』論点・疑問点2008

本日配布したプリント「『檸檬』論点・疑問点2008」は過日の授業でみなさんに挙げてもらった論点・疑問点を一覧にしたものです。

全部でなんと101の論点・疑問点が出ました! 凄いですね。ただし、みなさんから提出してもらったもの全てを羅列しただけで未整理であるために、内容的に重複するものや、共通の箇所に対する似通った疑問点もあります。例えば007,020,036,037,046,077,093は全て「えたいの知れない不吉な塊」についての疑問点ですね。

評価について……今回の演習における評価のポイントは、今日の授業の中でも話したように、取り上げた論点の多さではなく、ひとつ一つの論点について、いかに深く掘り下げることができたかです。とことん掘り下げてください。
それぞれの個性で得手不得手は有るかと思いますが、これも授業で話したように(憶えてますかっ?)グループワークのキモは「協働」です。テキスト(教科書本文)を擦り切れるほど熟読して作者の表現した小説世界に入り込むこと(内向する活動)と、自分の思惟を他者(グループの他のメンバー)に向けて表現し、他者の異質な考えも聴いて止揚していくこと(外向する活動)の二つの違ったタイプの活動をバランス良く使い分けて、次元の高い愉しさを味わいながら授業をともに作って活動していきましょう。
今日の授業は短縮授業であった上に「内向タイプ−外向タイプ」の話をしてしまったので、演習の時間が短くなってしまいましたが、次時(野球応援を挟んで火曜日になってしまうでしょうか?)も本時に引き続きグループワークによる演習をやっていきます。
できれば、家でもテキストを「眼光紙背に徹す」ほど読み込んで、梶井基次郎檸檬の世界で思索してきてください。